オオカミの遠吠え通信

限りなくブラックに近いグレー。

一時「自分の名前」で検索をかけることが流行った時期がある。
私のように平凡な人間の場合、せいぜい同姓同名の誰かが引っ掛かる程度なのだが、中には「本人情報」そのものが検出された人もいて、ちょっとした話題になったのだ。
きっと職業柄web等で本名を公開せざるを得ない人だったのだろう。
当時はまだFacebookが存在せず、mixiもまた立ち上がっていなかった。
匿名であることに油断をし、それこそオフラインでは言えないことも平気で話していた時代でもあった。
月日は流れ、多くの人がSNS上で繋がっている。
特にFacebookは「実名登録」が原則故、それこそ「隣に住む誰か」の名前が検出される可能性は高い。
個人情報を克明に書き込めば書き込むほど「本人」であることを特定する手がかりが増えていく訳だ。
かくいう私もFacebookアカウントは所持しているが、プロフィール欄は殆ど空欄。
せいぜい出身校を記載している程度。
そのせいもあって、誰からも友達申請されたことはないし、今後もされる可能性は低い。
ありふれた名前であることも幸いしており、試しにGoogle等で検索した所で検出されるのは同姓同名の見知らぬ誰かだ。
一方で、迂闊に本名を公開してしまうとあっという間に個人が特定出来る人もいる。
その多くが苗字に特徴がある人で、私の知人にも該当する人が二人いる。
うち一人は自身の苗字が極めて珍しいことを熟知しており、不用意に本名を晒すことは決してなかった。
それがFacebookであったとしても、一見本名に見えるハンドルで登録を行うだろう。
けれど、そこまで危機意識が強くないもう一人の知人は、躊躇うことなく実名にて登録をしていることだろう。
試しに検索した衝動に駆られることはあるが、本当に検出されそうで自制している。
二度と関わりたくない、というのが本音でもあるので。