オオカミの遠吠え通信

限りなくブラックに近いグレー。

その歌声は誰ですか?

野暮用があって、とある駅のコンビニに入る。
昔好きだった曲が流れ、思わず足を止める。
やはり良い歌は色褪せない。
と同時に、何とも言えない違和感を覚える。
確かに昔聴いたあの歌。
それは確かだけど、何かが違う。
明らかに何かが。
 
そう、歌っている声が違うのだ。
勿論、カバー曲ではない。
とても有名な曲だから、カバーする人も多いだろう。
けれど、それはあくまでオリジナル。
何故なら、その曲が入ったアルバムを持っていたから。
耳を傾けた瞬間、ショックを受けたことを不意に思い出した。
同様のケースは以前にも経験している。
ファンだからこそ購入するのに、実際に歌っているのはまるで別人。
あの時も憤りよりも悲しさが襲ってきて、何ともやりきれない気持ちになったものだ。
でも、今回のケースは比べものにならない。
子供の頃に経験したのは然程ヒットしなかった曲。
それ故ファンの耳に届いた程度で済んだ。
ところが、その曲は文字通りの大ヒット。
日本国民なら知らない人はいないのでは?とさえ思う程の名曲だ。
どういう事情があったにせよ、他の誰かが歌っていたのは事実。
それが大ヒットにつながるとは皮肉な話だ。
 
改めて、曲に耳を傾ける。
この曲を購入したファンはどういう思いで耳を傾けたのか。
考えただけで切なくなるのは私だけだろうか。