オオカミの遠吠え通信

限りなくブラックに近いグレー。

徒然なるままに。

読みたい小説があった。
確か新聞広告で発売を知ったのだった。
早速幾つかの大型書店を回ってみたが、生憎その小説は見つからなかった。
その気になれば、Amazon等で購入することが出来たかもしれない。
けれど、中身を確認することなく購入する勇気が私にはなかった。
結局、その小説のことはすっかり忘れてしまった。

積極的にAmazon等を利用するようになった今でも、目的もないまま書店を彷徨うことが好きだ。
町の書店は取り扱う書物に偏りがあり、正直魅力を感じない。
その点、大型書店は幅広いジャンルを扱っており、それこそ迷路を彷徨うような感覚で歩き回れることが私には有難い。
中でもお気に入りの書店が幾つかあって、定期的に足を運ぶ。
まずはタイトルを眺め、面白そうな一冊を物色する。
ちらりと中身を見て、これなら大丈夫と感じたなら購入を決定する。
少しでも迷いがあったら、その日は購入を止める。
後日、改めてその本と向き合い、購入すればいいのだ。
例えそれが一年後であったとしても、自分の読みたい時に購入するのがベストだと考えている。
ところが、最近は比較的早い時期に入手困難となる。
書籍名を明確に覚えているなら、Amazon等でも検索は出来る。
せめて著者名だけでも記憶していたなら、おぼろげな記憶から探り出すことも出来る。
問題はどちらも曖昧だった場合で、大概の場合は内容だけをぼんやりと記憶している。
あれは確か色彩の本だった。
あれは確か××を舞台にした小説だった。
あれは確か…。
こんな時、Amazonは無力だ。
一応キーワードを入れて検索するが、一向に手掛かりは得られないし、購入意欲もそがれてしまう。
書店には書店の事情もあろうが、せめて3年ぐらいは在庫として残して欲しい。
そんなことを思う、今日この頃だ。
尤も、書籍はまだましな方。
情報さえ確かであれば何とか探し出せるし、最悪でも中古本を見付けることも可能だ。
一方、これがCDや映像作品となると話は別。
一定期間を過ぎてしまうとAmazonですら購入出来ないのだ。
俗にいう「在庫切れ」。
予め決められた数量があり、それを売り切った時点で再販はしない。
そうしたケースが増えている気がする。
いやね、忘れた頃に購入した物好きも存在するのよ。
本でもそう。
CDでもそう。
映像作品でもそう。
発売から数か月も経ってから「やっぱりアレが欲しいな」と思ったりするのだが、難儀なことに大抵の場合は入手困難。
中古品ならまだしも、場合によっては法外な価格をつけられたりするから嫌になってしまう。
こうした風潮、どうにかならないかね。
予約開始と同時に行動しないと入手出来ないモノも多々あるけど、本来ならば「中身を確認した上で」購入を決めたいのが私の本音なのだが。