オオカミの遠吠え通信

限りなくブラックに近いグレー。

ネガティブな戯言。

先週の金曜日、私は京セラドームにいた。

正直、開始時刻が午後6時になっていたのには焦った。

仕事は午後5時までとはいえ、会場までの移動にはそれなりに時間がかかる。

せめて30分ずらしてくれれば…と内心ぼやきつつも、足早に地下鉄に乗り込む。

予想以上に混雑している。

というか、狭い。

普段利用している地下鉄線に比べ、車両そのものが狭い気がする。

(いや、多分狭いのだろう)

内心「まいったなぁ」と思ったものの、意外にドームまでは近く、あっという間に目的地に。

ここから先は「お仲間」が沢山いるので、彼らの背中を見ながら歩いていく。

数人のダフ屋に混じり、一般人と思われるグループを何組か見かける。

何れも「チケットを譲ってください」と書かれたボードを抱えて。

それが何を意味するかはわかっているが、やはりこうした光景は見たくない。

というか、チケットには入場者の氏名が印字されており、それ以外の人への譲渡は固く禁じられているのだ。

もっとも、そんな約束などあっけなく破られている現実を知らない訳ではない。

堂々とブログ等に書き記す人もいるが、或る意味「良い度胸」だ。

そんなわけで、少しだけ暗い気持ちを抱えながらもどうにか会場に入る。

スタンド席ではあるが、背の低い私には比較的有難い席。

何しろ目の前にあるのは移動用の通路。

誰かの頭で視界を遮られる心配はなくなった。

(その分、遠いが)

さて肝心のライブだが、殆ど予習・復習をしなかったにも関わらず、無条件で楽しめる素晴らしいひと時だった。

なるほど、これならリピーターが増える訳だ…と納得しつつ、幾つか戸惑いを受ける場面も。

まず「手拍子がない」。

開演と同時にペンライトが灯り、曲に合わせて右手を動かしている。

「或る企画」がなければペンライトを購入する予定のなかった私だが、この時初めて「ペンライトは必需品」であることを思い知る。

勿論、次の機会に恵まれたなら新たなそれを購入するだろう。

そして「アンコール・コールがない」。

これはマジで戸惑った。

代わりにアーティスト名を呼ぶのだが、これには今一つ馴染めず。

他のアイドルもこんな感じなのだろうか。

一個人としては、やはり王道(?)の「アンコール・コール」が参加しやすい。

ところで、ドーム公演ともなれば動員数もそれなりに多い訳で。

格闘技観戦の為に訪れた際には経験しなかった、「退出制限」を今回経験することとなる。

手始めに「親子シート」の観客を、次に「車椅子」の観客を退出させていたように思う。

その後はドーム側の決めた順番で退出することが出来るのだが、それまでの時間の長いこと長いこと。

約30分以上も足止めを食らうと、中には会場内を撮影しようと試みる輩も当然現れる訳で。

最初はアナウンスが、次に係員が直接注意を促す…といった光景を何度か見かける。

いや、気持ちはわかるけどね。

電車・地下鉄の時間も気になるだろうし、仲間とお喋りするにもいい加減退屈してくるだろうし。

だったら記念の写真ぐらい…と私だって思うさ。

(撮影しようとは思わなかったが)

もっとも、時間差で退出したお陰か、帰りの地下鉄にはあっさり乗車することが出来た。

但し、当初降りる予定だった駅での下車はかなわず。

諸事情により、一つ手前の駅で下車することになったのは少し辛かったが。

そんなわけで、夢のような3時間(だと思う)はあっという間に過ぎてしまった。

来年もまた、きっとあの場所へ…と密かに誓う私であった。