オオカミの遠吠え通信

限りなくブラックに近いグレー。

冒涜。

普段ドラマを殆ど見ない私であるが、それでも思い入れのあるドラマは何本かある。
そのうちの二本はDVDでしか見たことがないし、別の一本は(放映されなかった為)動画サイトで漸く見ることが出来たものだ。
いずれのドラマも、手元にDVDを所持している。
何度も見直すほどの熱心さはないものの、「観たい時」にいつでも楽しめる安心感が嬉しい。
ところで、そのうちの一本には熱狂的なファンがいるらしく、それこそファンサイト(というより信者の集まり)にはディープな空気が漂っている。
明らかに温度差のある私も会員の一人だが、群れることが苦手なせいか、何処か醒めた目で記事を読んでいた。
あれは半月ほど前のことか。
そのドラマをモチーフとした創作小説がサイトにアップされ、多くの信者はその刺激的な内容に歓喜した。
「私たちが求めていたのは、こういう世界なのよ!」
そんな声が聞こえるようで、私は思わずブラウザを閉じる。
その小説というのはまるで三流のエロ小説であり、あまりに生々しい(流石に直接的な表現はなかったものの、思わず眉をひそめたくなるような描写が続く)内容に憤りを覚えたのだ。
案の定、数時間後には「閲覧禁止」とされたようだ。
信者たちは口々に「何故あの小説が閲覧禁止なの?!」と叫んでいたが、アダルト系の記事を嫌うwebサービスは決して少なくないように思う。(調べた訳ではない)
内容が内容だけに当然の措置だろう、と内心私はホッとしたものだ。
(その後、そのサイトを訪問する回数が激減したのは言うまでもない)
それにしても何故、素晴らしい作品を冒涜するような妄想を膨らませることができるのだろう?
私に言わせれば「ドラえもん」をモチーフにしたアダルト小説を書き上げることと同じ位下劣なことに思えるのだが。