オオカミの遠吠え通信

限りなくブラックに近いグレー。

或る日の午後

街は晩秋

重い心をひきづり

暗い色彩に身を固めた

娘達が通り過ぎる



誰かを待つ振りして

一人過ごす喫茶店

珈琲を片手に

耿くはリルケの詩集



流行の服が通り過ぎる

寸分違わず 同じ雰囲気で

これじゃ制服だと思わず苦笑する



街は晩秋

待ちくたびれた振りで

そっと席を立つ